
「大正もち」とは?
「大正もち」が市場に現れたのは明治時代と言われています。
(明治より未来の『大正』がついているのは不思議ですね)
もち米の品種で栽培が難しい事から昭和30年代あたりに市場から消えた幻のお餅です。
現在、人気の品種『黄金もち』と比べると一目瞭然の違いは、その稲姿。
稲の背丈が20~30cmも高いことから、とても倒穂しやすいデリケートな餅なんです。
病害にも弱いこともあり、わざわざ栽培が面倒なお餅でなくても、そこそこの手間で美味しい『黄金もち』
の方が収量も安定するという事もあり、現在では生産する農家がいなくなってしまった、まさに『幻の餅米』なんです。
その味はまさに絶品!餅自体の味が濃くもち米の旨味をしっかりと感じる事ができます。
また強いコシと柔らかなのびのある滑らかな食感、まさに絶品なお餅です。
ちなみに、同じ『大正餅』の名前を冠するお餅は現在では富山県で『新大正糯(しんたいしょうもち)』が作られていますが、こちらも
もち加工したとき舌触りが滑らかでのびが良く、粘り、風味の良さともに非常に評価の高いもち米です。
しっかりとしたコシをもち、噛めば噛むほど餅の味わいが、口に広がってくるのが大正もちの特徴です。
食べ方としては、焼いてもよし、煮ても美味しいのでぜひ一度ご賞味ください。
大正もちの加工風景はこちらからご覧頂けます。